ふくしま復興支援ブログ

コープおおいたとコープふくしま、交流の記録。

ふくしま訪問記(2014年3月25日~27日)


3月25日から27日の3日間、吾妻山山頂にまだきれいな雪景色を残す東北・福島を訪問してきました。震災から3年、コープおおいたはふくしまに寄り添った活動を続けてきています。平成23年8月、新地町相馬市の小学校に豊後梅を寄贈して以来、恒例となったこの時期の訪問ですが、今年はうれしい変化が見られました。植樹して2年半、新地小学校の校庭の脇でたくさんの蕾を実らせた豊後梅。気の早い一つの花が成長の証を誇るがごとく、私たちの前で咲いてくれました。時の経過を感じる瞬間となりました。

訪問一日目 〜新地町
 さて、今回の行程では初日に新地小学校を訪れ、子どもたちに漢字学習帳をプレゼントすることから始まりました。この夏、「ふくしまっ子応援プロジェクト」で来県した5年生が出迎えてくれました。渡邊校長より代わりにいただいた記念誌には、大分体験に来た卒業生たちの思い出がたくさん綴られていました。その思い出は彼らの小さな胸の中にはっきりと刻み込まれ、きっとまたいつか思い出されるに違いないでしょう(ちなみにこの日の校庭のモニタリングポストの値は0・140μSv/hでした)。
 続いて、新地町役場に加藤町長を訪ね、近況のご報告と復興に向けた町の取り組み等をお聞きしました。役場に隣接する施設は当時、多くの方々が初期の避難生活をされていた場所であり、多くのがれきが横たわる惨状と困難を極める日常生活が同居した場所でした。今ではがれきも片付けられ、防潮堤と土地の盛土のために行き交うたくさんの県外ナンバーのダンプカー、海岸緑地公園や常磐線復旧への道筋などを見聞きし、水平線を一望する庁舎屋上から海岸までの光景を見ると復興への確実な足音を感じ、当時のことを思い出しながらも、私の中で3年間止まっていた時計の針がやっと動き始めたのを感じました(レポーターは直後の震災支援のなかで、この場所を訪れたことがあるため、このような表現にさせていただきました)。

新地小、校長室にて5年生と一緒に

新地町役場に加藤町長を訪ねました

新地町役場の屋上から見る被災地と太平洋

訪問二日目 〜相馬市
 相馬市では、マイクロバスが沈んだまましばらく放置されていた松川浦漁港も、津波が越えたとされる松川浦大橋も今ではきれいに整備され、いくつかの民宿も息吹を吹き返していました。震災直後、コープふくしまが移動販売を行なった「道の駅 南相馬」も通常営業を再開していました。この辺りから南下するにつれて、少しずつ田畑の景色に変化が見え始めます。がれきが片付いて除塩も終わっている所、除塩待ちの所、大きながれきだけが片付けられている所、そして当時のままの所など。かつては入れなかった20km内では、何もかも流されてしまった広大な土地に、車やトラクターなどが泥をかぶったまま放置され、もう住めない家が、自宅への愛着からか、家屋内が整理された状態で残されているのです。ゴミは線量の関係で勝手には処理できません。まさに八方塞がりなのがこの福島県なのです。常磐線小高駅にも立ち寄りました。この辺りは海岸線から少し遠いので、直接津波の被害はありませんが、日中の立ち入りだけが許される地域です。駅に止まったままのたくさんの学生の自転車が、今も置かれたままになっています。駐輪場の枯草にそっと近づけた線量計の値は、0.66μSv/hまで上昇しました。中通り地区への帰路に通った飯館村に設置されたモニタリングポストの値は1.60μSv/hを示していました。放射線量は目に見えず、ニオイもしませんが、距離ではなく方角と地形によって大きな差がある現状を、直接計器を通して目で感じることができました。

南相馬市小高地区の沿岸部の様子。福島第一原発から約20km程に位置します。住めない家屋はそのままですが、ぽっかり空いた一階部分はきれいに片づけられていました。

訪問三日目 〜飯館村
 最終日は、昨日通った全村避難指示の飯館村の住民だった方々が集う「飯館村第2仮設住宅」を訪問しました。ここには108世帯200人余りが生活をしていますが、まわりには何もない田舎の不便な地域に位置しています。ここに住む方々は情報がないまま暮らしているなかで、突然線量の高い村として随分遅れて避難指示が出たことで有名になり、いつ帰れるかもわからない毎日をこの仮設住宅で過ごしています。今回ここでは、集会所でのサロンで交流し、だんご汁と吉野のとり飯の炊き出しを行ないました。たくさんの笑顔と「ありがとう」「おいしかった」の言葉に、こちらが力をいただいた時間となりました。

飯館村第2仮設住宅 集会所

 今回、ご紹介できたのはふくしまの現状のほんの一部分です。もっとたくさんの知らない事実があります。わたしたちコープおおいたは、現地のコープふくしまさんを通して、ふくしまにずっと寄り添っていきたいと思っています。

つなげよう助け合いのこころを 
「負けないで!ふくしま!」