ふくしま復興支援ブログ

~大分と福島、交流の記録~

ふくしま訪問2017~2日目~

こんにちは、コープおおいたです。
前回の1日目に引き続き、
今回は2日目のようすをお伝えします。

 

coop-fukushima-oita.hatenablog.com

 

2日目は晴天の朝から始まりました。

コープふくしまの宍戸常務が案内をしてくださり、
南相馬市小高区を視察し、
浪江町双葉町大熊町富岡町の順に途中下車をしつつ
車で町々を巡ります。

f:id:coop_fukushima_oita:20170322113531j:plain

双葉郡大熊町の仮設焼却施設です。
昨年の視察の際には周囲を埋め尽くしていたフレコンバッグ
(除染土やがれきなどを入れた黒い袋)が減っていることがわかります。

f:id:coop_fukushima_oita:20170322115032j:plain

こちらは夜の森のさくら並木道。
コープおおいた本部事務所には、この桜並木から
さし木で植樹を行なったソメイヨシノが2本植わっています。

並木道の全長は2.2キロ。
そのうち1.9は立ち入り禁止の帰還困難区域
途中から分断された桜並木です。

震災前は、地域の皆さんだけでなく
県外からも見物にくるほど見事な、春の景色だったそうです。

「お世話になった皆さんのもとで、咲き誇ってほしい。
 震災を、震災によって失われたふるさとがあることを忘れないでほしい。」

そんな思いから、全国へさし木を届ける活動が始まりました。

コープおおいたに植わる2本の桜。
再来年には花をつけることでしょう。ぜひ見にいらしてください。

 

f:id:coop_fukushima_oita:20170322105333j:plain

国道6号線。福島県の海沿いを南北に走る幹線道路をひた走ります。
海から約3.5キロほど内陸を通る国道ですが、
津波発生時はこの6号線を越えるところまで津波が押し寄せました。

通り沿いには、手つかずのまま残されている
津波でえぐられた家屋も見受けられます。

 

f:id:coop_fukushima_oita:20170322094929j:plain

ゆがんだ電柱のもとには「誰かのくらし」があったことを想う時は
言葉を失う時でもあります。

 

f:id:coop_fukushima_oita:20170322100245j:plain

こちらは小高地区の浜です。
奥に見える高台を、津波は越えていったそうです。
想像を絶するその高さを実感し、胸の詰まる思いです。

 

 

震災被害を辿る行程は、ひたすら過去と向き合い、
失われた命や、ふるさと、くらしを偲ぶ時を共有する時間です。

コープおおいたの震災支援は「負けないで!ふくしま!」の
スローガンのもとに行なってきました。

毎年福島に伺い、「こんな風だったんだよ」と
実際にその場所でお話をお聞きできることはとても貴重であり
同時に、大きな現実を目の当たりにする重圧の連続でもあります。

しかし、一番大切でお伝えしたいことは
コープふくしまの皆さんは誰もが
「誰かのくらしをよくすること」を想いながら日々過ごされています。

 変えることのできない現実と向き合いつつも
くらしの営みを前へ、さらに前へ推し進めていく。

気概と意気込みをひしひしと感じることで、
大分の組合員さんとできる最良の支援を続けていこうと
気持ちを新たに、強く持つことができる視察の1日です。

お読みいただいている皆さんも、
ふくしまを想うお気持ち
心のどこかに抱いていただければ嬉しく思います。

 

 

コープおおいた 広報課