ふくしま復興支援ブログ

~大分と福島、交流の記録~

16.福島(コープふくしま・市場・中卸)交流会

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3月14日(木)、福島(コープふくしま・福島中央青果卸売[市場] ・マルセイ[中卸])の皆さんが産地点検で九州を訪れた際のコープおおいたに訪問されました。

交流会では、この間の買い支えのお礼と大分の農産品をコープふくしまで取り扱っている(大分フェア22回開催)状況の報告をしていただきました。

話題は放射能の被害と風評被害に苦しむ福島県の現状が中心でした。
福島県では、震災当初は「福島県産品」がほとんど売れず、県外産が中心だったそうですが、農産品に関しては5対5くらいまでに戻ってきていて、畜産品も同じ傾向にあるそうです。
売場では、生産者の顔を出してのアピールや中卸業者が自社での放射能測定器による測定とお知らせを行なっているとのことでした。
学校給食での農産物の福島県産品の取り扱いが再開され、米飯給食の米も昨年10月から使用されるようになったそうです。

しかし、水産品に関しては見通しが立っていないそうなのです。
報道では福島県産の粒貝やミズタコなどが水揚げされて、販売されているとのニュースが全国的に流れているので、水産品も大丈夫だと思われている方がたくさんおられると誤解が広がっているといわれていました。水揚げされても少量ですし、基準値を超える魚介類もあるそうですまた、港のほとんどの船が流されているので漁にすら出られない状態が続いています。

また、除染活動も進んでいるイメージがありましたが、学校や自宅の庭等々の除染を行なったとしても、放射能を含んだ削った土は校庭の隅等に山積みされ、廃棄先も決まっていないところがほとんどだそうです。また、広範囲に降り注いだ放射能ですから、広大な森林にもまんべんなく降り注いでおり、どの時点で除染が終わるのかも検討がつかないといわれていました。

3月11日の前後にたくさんの震災報道がありましたが、センセーショナルな映像や内容が多く、日々生活している方々が困っている報道まで至っていないことを口々にいわれていたのが印象的でした。
私たちが、福島の方々の私たちが目となり口となって広める大切な使命だと実感しました。