ふくしま復興支援ブログ

~大分と福島、交流の記録~

28.親子・ふくしま訪問ツアー(8/19-21)

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8月19日(火)から21日(木)の3日間、「親子・ふくしま訪問ツアー」が大分県の協力のもとに行われました。組合員さん親子のほか大分県職員の方も参加し事務局もあわせ総勢26名で福島を訪問しました。

訪問1日目 福島市相馬市
 貸切バスで約4時間をかけ第1日目の目的地、福島県相馬市でリンゴや桃の生産をされている高橋勘重さんの『桃・リンゴ園』に到着しました。参加者全員で園地に入り大切に育てられた桃を丁寧に収穫し皮を剥き、その場で試食。


とてもみずみずしくおいしい桃に参加した子どもたちも大喜び。


風評被害の影響もあってなかなか以前のようには戻りきれてはいませんが、震災前の8割近くまで回復しました」と話す桃・リンゴ生産者の高橋さん


訪問二日目 新地町南相馬浪江町
二日目は、新地町役場を訪問しました。


役場の屋上から見える海岸線には重機が入り、今春よりも少しずつではありますが復興が進んでいる様子が伺えました。


庁舎内では、ふくしまっ子応援プロジェクトに参加した子どもたちとの交流会を用意していただき、大分から参加したメンバーと交流することができました。大分から500名にのぼる応援メッセージをお土産として用意しておいたクリアファイルに入れ、大分での思い出の写真をまとめたCDとともにお渡ししました。また、大分からの参加者のお一人、今井登美子さんが手袋を使った人形劇のほか、プロジェクターを使った紙芝居『最後のとまと』を行いました。福島の子どもたちからのお礼のメッセージや同行された先生が作成したDVDの上映などしていただき、とても充実した交流ができました。


コープおおいたから参加の組合員今井さん


ふくしまっ子応援プロジェクトに参加していた子どもたちとの再会


午後からは被災地を視察しました。まず最初に訪れた小高地区。

本当にこの場所に街があったのかと疑いたくなるほど殺風景で、復興の進まぬまま、草木だけが生い茂った状態でした。車がひっくり返った風景はこれまでと何ら変わっておらず、復興の遅れをあらためて感じました。

バスは浪江町まで進み、立ち入り禁止区域まで近づきました

福島第一原発に近いこの場所では海岸線も近く居住制限地域にもなっている場所でした。
人影もなく、震災当時のままの価格表示がされたガソリンスタンドや敷地の回りが草だらけの店舗など、まさに時が止まったままの場所でした。臭いもなく、目に見えるものでもない放射線の恐ろしさを実感させられました。


訪問三日目 飯館村飯舘村第2仮設住宅
最終日は、昨日通った全村避難指示の飯館村の住民だった方々が集う「飯館村第2 仮設住宅」を訪問しました。

ここには108世帯200人余りが生活をしていますが、まわりには何もない田舎の不便な地域に位置しています。ここに住む方々は情報がないまま暮らしているなかで、突然線量の高い村として随分遅れて避難指示が出たことで有名になり、いつ帰れるかもわからない毎日をこの仮設住宅で過ごしています。今回ここでは、集会所でのサロンで交流し、だんご汁と吉野のとり飯の炊き出しを行ないました。たくさんの笑顔と「ありがとう」「おいしかった」の言葉に、こちらが力をいただいた時間となりました。



大分の郷土料理だんご汁を福島の味噌で味付け


仮設住宅のみなさんと楽しいひと時を過ごしました


みなさんと一緒に