ふくしま訪問2017~2日目~
こんにちは、コープおおいたです。
前回の1日目に引き続き、
今回は2日目のようすをお伝えします。
coop-fukushima-oita.hatenablog.com
2日目は晴天の朝から始まりました。
コープふくしまの宍戸常務が案内をしてくださり、
南相馬市小高区を視察し、
浪江町⇒双葉町⇒大熊町⇒富岡町の順に途中下車をしつつ
車で町々を巡ります。
双葉郡大熊町の仮設焼却施設です。
昨年の視察の際には周囲を埋め尽くしていたフレコンバッグ
(除染土やがれきなどを入れた黒い袋)が減っていることがわかります。
こちらは夜の森のさくら並木道。
コープおおいた本部事務所には、この桜並木から
さし木で植樹を行なったソメイヨシノが2本植わっています。
並木道の全長は2.2キロ。
そのうち1.9は立ち入り禁止の帰還困難区域
途中から分断された桜並木です。
震災前は、地域の皆さんだけでなく
県外からも見物にくるほど見事な、春の景色だったそうです。
「お世話になった皆さんのもとで、咲き誇ってほしい。
震災を、震災によって失われたふるさとがあることを忘れないでほしい。」
そんな思いから、全国へさし木を届ける活動が始まりました。
コープおおいたに植わる2本の桜。
再来年には花をつけることでしょう。ぜひ見にいらしてください。
国道6号線。福島県の海沿いを南北に走る幹線道路をひた走ります。
海から約3.5キロほど内陸を通る国道ですが、
津波発生時はこの6号線を越えるところまで津波が押し寄せました。
通り沿いには、手つかずのまま残されている
津波でえぐられた家屋も見受けられます。
ゆがんだ電柱のもとには「誰かのくらし」があったことを想う時は
言葉を失う時でもあります。
こちらは小高地区の浜です。
奥に見える高台を、津波は越えていったそうです。
想像を絶するその高さを実感し、胸の詰まる思いです。
震災被害を辿る行程は、ひたすら過去と向き合い、
失われた命や、ふるさと、くらしを偲ぶ時を共有する時間です。
コープおおいたの震災支援は「負けないで!ふくしま!」の
スローガンのもとに行なってきました。
毎年福島に伺い、「こんな風だったんだよ」と
実際にその場所でお話をお聞きできることはとても貴重であり
同時に、大きな現実を目の当たりにする重圧の連続でもあります。
しかし、一番大切でお伝えしたいことは
コープふくしまの皆さんは誰もが
「誰かのくらしをよくすること」を想いながら日々過ごされています。
変えることのできない現実と向き合いつつも
くらしの営みを前へ、さらに前へ推し進めていく。
気概と意気込みをひしひしと感じることで、
大分の組合員さんとできる最良の支援を続けていこうと
気持ちを新たに、強く持つことができる視察の1日です。
お読みいただいている皆さんも、
ふくしまを想うお気持ちを
心のどこかに抱いていただければ嬉しく思います。
コープおおいた 広報課