東日本大震災福島支援活動に参加して
震災支援第一陣から寄せられた感想文
支援活動期間 3/25(大分発 陸路→フェリー→陸路)~3/27(支援活動)~3/31(深夜深夜バス→飛行機)~4/1(大分着)
東日本大震災福島支援活動に参加して 常務理事 児玉 清
今回福島震災支援活動の第一陣として組合員、取引先、職員の代表であることを認識ししっかりとした支援を誓い高野さん、岡部さん、小野さんと共に参加し無事支援活動を終えることができました。余震が続いていますが第四陣まで無事に支援活動が進むことを心から願っています。
また、三浦本部長を中心に準備段階から関わった多くの取引先のみなさん、役職員に感謝しています。本来多くの方が支援に参加したかったことだと思いますが、年度末等あり業務の都合で断念した方も多かったのではないかと思います。そういう職員のためにも広報のおかげでタイムリーな情報提供が内外にできたのは大変ありがたかったと思い感謝をします。
27日から福島入りし31日までの5日間で復興に向けて少しずつ変化する物流事情等見ることができました。水・食品の不足も深刻ですが、同様にガソリン・軽油・灯油等の燃料がいかに生活の中で重要かということです。
支援活動の内容は以下のとおりです。
3/27 支援物資の配送
大分から持ってきた支援物資を物流センターへ届けました。ここでコープふくしまの野中専務が待っておられ荷降ろしを手伝っていただきました。お疲れにもかかわらず感謝しています。途中、大分から福島のテレビ局に取材応援に来られていたOBSの記者さんにお会いすることができました。原発関連の取材もあるため放射能測定装置を所持しているとのことでした。数日前より福島入りし24時間体制で県庁の防災管理部局に詰めているとのことで取材をしていただきました。お疲れのところ本当に感謝しています。
その後、本部に到着し宍戸常務にお会いし現状の報告をお聞きし、日生協の田口さんより支援者ミーティングを受け、本格的に支援活動が始まるとの思いが沸々と沸いてきました。
3/28 震災被災地域の視察
野中専務より、支援参加者に被害の実態を是非生で見て欲しいとのことで、広島の方と日生協の方で震災で津波の被害と原発にも近い地域にある相双支部(共同購入センター)での物資販売の視察、被災地の視察に参加させていただきました。昨日より道が整備され入れるようになったとの事で、野中専務も震災後初めて入ったとのことでした。本部からは1時間30分ほど移動にかかりましたが、新聞・テレビで報道されている実態を目の当たりにしたとき、まさに筆舌尽くしがたいとはこういうことなんだと思うしかありませんでした。また、野中専務から水が引かないので捜索ができないとの話もあり、その話の奥を考えると自然と涙が溢れ止まりませんでした。もう一つ印象に残ったのは途中食事をしなかったことです。なぜかというと「昼時ですが相馬の食事を減らしてはいけないのでここでは食べませんがよいですか。」と野中専務が言われたからです。当然ですが反対する人などいるわけがありません。
3/29 みやぎ生協への物資配送
福島から約100kmのところにみやぎ生協さんの本部があります。到着してはじめに目に入ったのは、ララコープさんの配送トラックでした。また、本部隣のみやぎ生協さんへの支援活動参加者が寝泊りしている施設に行くとコープ九州の方やエフコープの方にお会いしました。1000km以上離れた東北の地で普通に九州の仲間に会うとは…。協同と助け合いの精神が集結しているんだなあと改めて生協のすばらしさを実感しました。帰りに仙台港へ行きましたが戦争で空爆を受けた後のようで福島とは違った都会の悲惨な状況が見えました。散在している車は一台一台内部を確認しており、車両にはピンクのインクで×印がされていました。
3/30 コープマートいずみ店での商品補充作業
本部の1階が店舗になっています。店内の状況はドライ商品の定番入荷がないため支援物資(水・カップめん・缶詰等)が多く陳列されていましたが天井の防火用ガラスが割れて頭上注意案内をしていました。テナントにマクドナルドが入っていましたが閉店していました。市内の他のマックも閉店状態でした。2階にはトイザらスがテナントとして入っていましたが天井が激しく被害を受け、店舗再開に向けて工事中でした。それでも2階店舗前広場では店員さんが期待して来店されるお子さんがいますので最小限ではありますが少しのおもちゃを並べ販売を行っていました。
この日から店舗での灯油販売が再開しました。日に日に燃料事情が変化しているのが実感できますが、一世帯一缶の制限でした。
3/31 コープマート新町店での商品補充作業
この店は、コープふくしまさんの旧本部になり市内の中心部建つ鉄筋三階建ての店舗でした。以前の臼杵の祇園洲店を思わせる雰囲気でした。この日より、EOSによる定番商品(酒・菓子・雑貨)の入荷再開であったため多くの商品が入荷しました。補充した段階で定番の収まり状況は60%程度でした。明日以降食品関係が入荷するとのことでしたので順次正常な商品調達が可能になってきています。ここで働く職員のSさんはハンディーキャップを持たれていましたがドライを任されテキパキと全体に指示され頑張っていました。水のケースをリレーして運んだときに大丈夫かなと思いながら恐る恐る渡すと力強くわしづかみにし普通に運びます。買い物に来られる組合員さんからも多くの元気をいただきましたが、やはり復興に向けて頑張る役職員みなさんにさらに大きな元気と勇気をいただきました。
今回の支援活動に参加して、誰もが感じると思いますが日常生活がどんなにすばらしく大切なことなのかということです。我々は家族がいる、住むところがある、仕事があるという普通のことが本当に恵まれていると思わずにはいられません。普通に過ごせることのありがたさを感じながらも日々流されることなく働く仲間と一緒に生協活動に邁進していきたいと思います。そうすることで生協の経営が安定し組合員の生活にも貢献できるのだと思います。また、災害対策含め危機管理体制・意識を再検証し講じるべき措置を至急整えなければならないと感じました。
もう一つは、生協は一つということです。全国から何も惜しむことなく集まり活動する、何とすごい組織なんだとつくづく思いました。その中で働けていることを誇りに思います。
本当に近くであればボランティアでも参加したいと思うのは私だけではないと思います。少なくとも節電等エコ活動は今でもできる支援の一つだと思います。被災者のことを考え慎ましさというものを再認識しなければならないのではないでしょうか。