親子ふくしま訪問ツアー2日目その2《2017年8月22日(火)~24日(木)》
こんにちは、コープおおいたです。
前回の記事では新地町の復興まちづくりの今をお伝えしました。
coop-fukushima-oita.hatenablog.com
今回は、新地小学校や福島第一原発周辺の
訪問・視察のようすをお伝えします。
新地小学校に到着すると、ふくしまっ子応援プロジェクトで、
夏に大分へ来た子どもたちが出迎えてくれました!
校庭には線量計を設置していて、0.1μ㏜と表示されていました。
(大分県は0.03μ㏜/h~0.05μ㏜/hほど)
コープおおいたよりお贈りした豊後梅の成長も見てきました。
新芽が伸び、元気にたくましく育っていました。
この樹から収穫した豊後梅で、梅酒を作っているのだそう!
交流の気持ちが花を咲かせ、実を付け、味わいにつながる・・・
素敵ですね、本当に。
教室に入り、ふくしまっ子応援PJのビデオを全員で視聴しました。
その後、レクレーションを行い、福島の子どもたちと
楽しい時間を過ごし、沢山の笑顔とともに再会の嬉しさを共有しました。
常磐自動車道に乗り福島第2原発の見える場所へ。
道中バスの中でコープふくしまの斎藤理事より
地震当時の生活状況や見えない危険、内部被ばくのことをお伺いしました。
浜通り(原発のある海沿い周辺)から50~70km離れている福島市も
当時放射線量が20μ㏜あったそうです。
地震で店舗の中では買い物が出来ず、
店頭で販売さされているものを2時間並んで買い物していたとのこと。
子どもたちも一緒に並んで買い物していたので
被ばくさせてしまったと思いがあるそうです。
どれだけ被ばくしているかは目には見えず、尺度もわからないので、
福島の桃を食べさせないという家庭もあり、
どういうことに注意すればよいかは、学習会を開いて知識を高めているとのことでした。
バスの中から高速道路の定点に放射線量を示す電光掲示板が見え、
浪江双葉IC 0.5μ㏜/h ~富岡ICの間で2.8μ㏜/hと表示されていました。
福島第2原発まで直線距離で1kmほど、
4基の原子炉がある建物が見える位置へ来ました。
線量計をもって移動つつ測定を行ないます。
現地ではおよそ0.17μ㏜/h~0.25μ㏜/hを測定しました。
(大分県は0.03μ㏜/h~0.05μ㏜/h位)
数値は常に変化し、山あいや草むら、開けた場所で差があることもわかりました。
近くには新しく建て替えられた富岡駅がありましたが、
電車は通っておらず、バスが待機しています。
電車が通る駅まで、バスで送り迎えをしているということでした。
避難指示が解除されている地区にはなりますが、
バスに乗っている方はほとんど見かけないそうです。
浪江町の被災地に向かう途中避難地区で家に入れないように
一軒一軒の自宅前に柵が張られていました。
もし、今が震災前の夏だったら、
人々や車が行き交い、駅やバス停には乗降客の姿があったことでしょう。
柵のない住宅地で、日常が続いていたことでしょう。
建物がすべて流された浜通りでも、人気のない住宅地においても、
ここに、この場所に、くらしが営まれていたことを想うと、
自然の脅威と人工物の恐ろしさの両方が心に刺さります。
ふくしまを訪問した私たちが、以前を聞き、震災を学び、
今を知り、そして多くの人に伝えることが、
復興へ向かう福島の小さな小さな助けになることを願っています。
コープおおいた 広報課
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