ふくしま復興支援ブログ

~大分と福島、交流の記録~

2018年 福島復興支援交流報告会

6月19日(火)

第67回通常総代会ののち、福島復興支援交流報告会を開催しました。
報告会では、コープふくしまの宍戸常務理事、JAふくしま未来の鈴木常務理事よりご講演をいただきました。
また、4月に福島を訪問したコープおおいたの職員2名による「ふくしま報告」も行いました。

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「なぜ?なに?甲状腺検査」
生活協同組合コープふくしま 常務理事 宍戸 義広様

 コープふくしまでは組合員さんたちが安心して暮らせるように、様々な学習会を行っています。今回の福島復興支援交流報告会では、甲状腺検査の結果に対する知識が少なかったために、子どもたちの診断結果の違いで心配になる親の不安を払拭するための学習会の内容を教えていただきました。
 もし、甲状腺がんが発症しても手術で治ることが多く、1週間ほどで以前のような生活に戻れます。ただし、早期発見のためにも今後も継続した検査が必要となります。また、今回のような学習会に参加してもらい、正しい知識を身に着けることが重要であることをお話してくださいました。

 

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「震災原発事故から7年 ふくしまの農産物」
ふくしま未来農業協同組合 常務理事 鈴木 一三様

 "福島の商品は汚染されている"というイメージを払拭するため、職員全員で行った除染作業のご説明から講演がはじまりました。樹皮の表皮を削り、高圧洗浄機で洗い流し、水田の除染なども行い、その後、水田・果樹園・大豆畑等合計で92,029箇所の土壌調査を行ったとのことです。
 さらに、原発事故前から行っていたトレーサビリティシステムも利用し、原発事故以降は基準の数値を超えた商品は、農協から出さない、出荷できないようにするなど徹底的な管理を行ってきました。福島県で生産されたお米はすべて検査しており、平成27年度以降、汚染されたお米は0袋となっており、今では安心してお米が食べられることを証明しています。しかし、様々なアンケート調査や市場価格などの結果を見ると、震災前の状況とは異なる結果となり、風評被害はまだ続いていることが分かりました。今後も、風評被害払拭と、福島県産の農産物を心から安心して食べてもらえるよう、取り組みを続けていくとのことです。
 最後に「皆様からのあたたかいご支援に感謝申し上げこれからも福島は、力を合わせて頑張っていきます。」と熱いメッセージと感謝の言葉を頂きました。

 

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『7年経過したふくしまの現状』
コープおおいた 商品政策室:塩月 聖奈、理事会事務局:志賀 なつき

 3日間福島県に訪問させていただき、これからも継続した支援が必要だと改めて思いました。風評被害からの回復に向けた様々な方たちの努力、工夫などを拝見いたしました。福島県からは安心安全な商品を届けていることを再確認しました。そして、福島県産の商品は大丈夫だと消費者に説明し、買い支えていくことが今後の私たちにできることだと感じました。
 新地町では住民が徐々に戻り、新しい住宅が再建されるなど、復興に向けたうれしいニュースを聞くことができました。「ふくしまっ子応援プロジェクト」に参加した子どもたちからも、楽しかったなどの感想を聞き、今後大分に訪れた時に懐かしんでくれたらうれしいなと感じました。
 私たちはこれからも、東日本大震災があったことを決して忘れず、様々な交流・訪問、イベントなどさまざまな取り組みを通して福島県を思い、継続した支援をしていかなければと思いました。

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福島復興支援交流報告会は、毎年通常総代会後に開催を予定しています。(6月)
その他、1年を通してさまざまな復興支援活動を継続しています。
復興支援活動はとても地道で、一歩一歩着実にあゆみを進める取り組みです。
注目度は決して高くはありません。しかし、私たち組合員の中には“おたがいさま、おかげさま”の大切な思いがあります。
そして、このあたたかな思いが、大きく広がってほしいと願っています。

ぜひコープおおいたが行う福島復興支援の取り組みにお越しください。お互いのの思いや、福島の皆さんのお話を直接お聞きいただけると、たいへんうれしく思います。

 

 

 

コープおおいた広報課